4/17日発表の総務省の人口推計を受け,各報道機関がニュースにしている.
人口減、高齢化と「日本離れ」が追い打ち(日経),人口、過去最大25万9千人減 福島3万9千人減(朝日),日本の総人口 過去最大の落ち込み(NHK),日本の人口、過去最大の25万9000人減(産経),等.
これらは下げ幅が最大になったことを取り上げているが,そもそも集計以来減少になったのは2005年,2009年に続き3度目なので,それほど騒ぐことではないような.トレンドの変化であることはその通りなのだが,どうも原発関連報道ではないが最近この手の統計リテラシーがない記事が気になる.国としては減少による危機感を煽ることで,年金問題や消費税問題に誘導したいので,こういうグラフしか出してこないのはわかるが,報道機関でも多少は独自に分析してみろよと.
で,以下は自分で過去の人口推計を遡ってプロットしてみたもの.こうやって見ると25万人なんて影響としては軽微だということが見て取れるだろう.もちろん問題がないなんて言うつもりはないが,そのために出すデータというかグラフが間違っている.危機感を煽りたいのなら,ここから寿命のデータを掛け合せて10年後,20年後を予測する,というぐらいの作業はやって欲しい.
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