バブル後入社であまり贅沢し慣れておらず,チケット手配も普通ネットだろうという一般リーマンが,そろそろいい年になってきたので作れるようになった上級カードをどう使っていくのがいいか,身の丈にあった利用方法や少し背伸びした使い方を試行錯誤してみるブログです.

2012/04/30

徒歩圏とは10分以内,なのか

「徒歩圏とは10分以内」 時代を映すアンケート結果に愕然という記事がちょっとした炎上の様相を呈している.


記事は不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)のアンケート調査による,"「駅からの徒歩圏」は「10分まで」との回答が38.4%でもっとも多かった"という結果を報じるものだが,途中から大脱線して,"こらえ性のない虚弱体質の若者が激増"していて,"その幼児性をさらけ出している"と叩きまくっている."自らの賃金を考えれば検討の余地などないはずだ"と,そのとおりなんだが放っておいてくれと…….


この記事自体は日経のサイトに掲載されているが,元はRBAタイムズという業界紙に掲載されているもののようだ.この記事中でも愚痴ってる小・中学校への冷暖房設備については別記事にも出てくる.どうやらこういう独善的な物言いが芸風のようだ.しかし,こういう炎上記事を引っぱってきてページビューを増やす手法はブロゴスとかガジェット通信のようなウェブメディアが得意とする余り上品ではない手法だと思っていたが,最近は日経までやるのか.

筆者の偏った主張はさておき,アンケート結果自体に少し興味を魅かれたので,記事内の文言を手がかりに元データを追い掛けてみた.まずは参照元とされている不動産流通研究所の記事.徒歩圏に加えて,築浅物件,デザイナーズマンション,ペットの話が触れられている.大元の不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)のアンケート調査結果でも同じくその4点について調査したものとある.

徒歩圏の考え方については,男→女,シングル→カップル→ファミリー,20代→30代→40代→50代の順で拡がっているのは確かのようだ.もっとも不動産広告の表記についてのアンケート調査なのでこれ自体が何を意味しているのかは少し解釈が難しい.

供給の関係もあるのかなと思ったが,エリア毎で見ると札幌→福岡→愛知→大阪→東京,という順で,どちらかというと供給が良いと思われるところのほうが許容範囲が広いという結果になっており,直感とは逆であった.元記事冒頭の考察にも反しているような気がする.

というわけで,今回はギブアップ.実際に住みたいところではなく広告をどう解釈するかという話であるところにヒントがあるような気はするが.

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