このリストに野村證券が登場したということで話題になっている.記事にしたのは最近はSBIに喧嘩を売っているFACTA.危機説はここ1年ぐらい何度か取り上げたので,本ブログの過去記事を参照.
リスト自体の信憑性としては,発行元のニュースリリースに以下のようにある.
8月4日に開催した「第63回東経夏期情報会」から1か月余り。 その席上で解説した注目企業300社のうち、すでにFACTAの記事では8社となっているので,このあと更に1社倒産しているようだ.ではそれ以前は?と調べてみると,2012年2月の記事で,「前回の昨年8月から15社、前々回の昨年2月から30社が今年1月末までに経営破綻した」,2010年8月の記事で,昨年8月にリストアップされた300社のうち「約20社が7月末までに破綻している」等とある.あれ,さらに7社増えてる?ということはFACTAの調査が甘いのかな.
の7社の破綻が表面化しました。
- 東金富士(株)〔8月9日破産決定〕
- (株)サンタの創庫〔8月12日破産決定〕
- (株)エノモト〔8月22日破産申請〕
- (株)三幸堂〔8月30日民事再生申請〕
- 田島工業(株)〔8月30日破産準備〕
- 中正機械金属(株)〔8月30日民事再生申請〕
- (株)インネクスト〔9月9日破産申請〕
もっともこのへん,たとえば重複カウントとか,ずっと載せ続けていたものがやっと倒産したとか,いろいろと都合のいい数字だけを見せている可能性があることには注意しないといけない.新規に載せたところがどのくらいの確率で倒産しているのか,等といった情報はどっか検証しろよと思うのだけれど,過去分でいいので公開してくれていれば最新版を購入してみようとかいう気になるかもしれないのに.
で,今回の野村證券については初登場,のようだ.上でリンクしたFACTAの記事は最後が微妙に切れてるが,たいしたことは書いてない.受注減など先行き不安のJのレッテルが貼られているのが,オリンパス・大王製紙・エルピーダの3社と並んで野村もJレッテルだということのようだ.最後に「など」がついているので,もう少しやばさが低い会社にもJは貼られているだろうから,野村がこれらの会社と単純に並んだ,というわけでもないだろう.ただ,関係者が情けない,と言いたくなるのももっともではある.
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