これで行き先が年金保険型だったりすると目も当てられないんだが,どうなんでしょう.日経ヴェリタスの"毎月分配型からマネー流出(静かなる投信革命)相次ぐ「減配」、元本崩す分配金に嫌気"を受けての橘玲による毎月分配型投信の不都合な真実から.この表はすごいな.
毎月分配型投信は手数料の無駄使いの上に複利効果も減ずるので,財産を喰い潰すフェーズならともかくお金を増やしたいのなら無意味.というのはちょっと投資信託をかじった人には共通認識だと思われるので今更ではあるのだが,銀行の窓口販売等でちょっとリテラシーが弱い人に「毎月おこづかいが」とか言って買わせちゃったんだろうなと.
上記の表では毎月分配型投信の中で,まともな(タコ足でない)分配を行っているのはわずか1本.しかも日本国債.
元の日経記事では「純資産残高の合計は3月末で33兆5412億円(野村総合研究所調べ)。これまでピークだった2011年6月に比べて8%減っている。」とある.
では掲載の表から検証してみよう.この表自体がどういう抜き出し方をしたのかが不明だが,普通に考えると運用資産上位ではないかと考えられる.2012年3月末の時点とある純資産総額を合計すると16兆円弱なので野村総研調べの半分ぐらいに相当.
タコ足分配になっているということは,何もしなくてもそれぞれの純資産は運用成績-分配率分だけ1年間で減っていくことになるわけだ.で,その計算をざっとしてみたところ,実に純資産の12%に相当する金額が配当で流出していることになる.って,ピークに比べて8%減っている,って別に流出してるわけではなくて自然減では?まぁ,再投資に廻ってないという時点で流出と言ってもいいかもしれないけど,別に利用者のリテラシーが上がったわけではなさそうなのが残念.
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