バブル後入社であまり贅沢し慣れておらず,チケット手配も普通ネットだろうという一般リーマンが,そろそろいい年になってきたので作れるようになった上級カードをどう使っていくのがいいか,身の丈にあった利用方法や少し背伸びした使い方を試行錯誤してみるブログです.

2012/01/12

不動産投資のキャッシュフロー推移と悪徳勧誘電話撃退法

過去記事では「動物園都市の憂鬱」や「首都圏20~30代独身サラリーマン・OLの住居実態」あたりで少し「賃貸vs持ち家」について触れているように,個人的には不動産は資産ではなく負債だという橘玲あたりの言説に同意するものなので,「家賃と同じ支払いで持ち家が手に入る」とかいう典型的な煽りには乗せられない,強固な賃貸派を自認しているつもりである.


とはいえ,サラリーマンにとって唯一のレバレッジ投資の機会であることは事実なので,今後の家賃支出と比較して合理的だと言えるレベルの物件.できれば中古の戸建てがいいのだが資金的に無理なので,中古のマンションあたりをリノベーションして,というのは検討してみたいなとは思っている.あと数年で家賃補助も出なくなるしね.市場がだいぶ成熟してきたのか,在庫処分なのかは不明だが,こんな本も出ていた.かなり広告宣伝な別冊な印象も受けるけれども.


というわけで,自分が借り手になる前提での不動産投資だと考えて合理的かどうかの判断をすればいいんじゃないかな,と思ってその手の情報には目を通しているのだが,ちょっと面白い記事を見つけたので紹介.日経ビジネスONLINEの「不動産投資の罠」という連載.昨日の記事が初回だが,いろいろと不動産投資販売の謳い文句をこきおろしている.

結局儲かっている人しか本を書かないし,その中でも今回の局面で破産者が出つつある,という話も面白いのだが,感心させられた(というか自分が無知だった)点としては,

  1. キャッシュフローは初年度が一番良くて、徐々に下がっていき、マイナスになるので途中まで儲かっているように(錯覚だが)思える
  2. 不動産を売却してみないと、最終収益は確定しない

という点.考えてみればあたりまえなのだが.いわゆる成功者体験記を眉に唾をつけて読む時に役立ちそうだ.もっとも,文中でも触れられているが,ここまでリーマン家主が参入する前は不動産業界自体があまり営業努力をしていなかったので,それなりに旨みがあった時期もあったようだが.

あとは「選ばれし民」(≒地主?)は投資利回りに余裕があるので,サブリース(一定賃料での借上げ)によるアウトソースで安定収入を得ているという話.土地の下落リスクも金利もなければ確かにそういう戦略も取れるわけだ.うらやましいですな.

あとは悪徳投資マンションセールス向けに法律が改正された話は知らなかった.
(1)勧誘に先立って宅地建物取引業者名、担当者名、勧誘目的を告げずに勧誘を行った場合 業務停止7日間
(2)相手方等が契約を締結しない旨等の意思表示をしたにもかかわらず再勧誘を行った場合 業務停止15日間
(3)迷惑を覚えさせるような時間の電話又は訪問による勧誘を行った場合 業務停止15日間
1)は「名乗らないのですか」、(2)は「一度断りましたよね」、(3)は「迷惑です」と伝え、従わなければ告発すればいい。
だって.今度職場にかかってきた時には使ってみよう.

著作がないか検索してみたら,古い以下のムックが引っかかったぐらい.とりあえずは連載の続きを楽しみにしておこう.


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