今日14日の自動車・電機大手の集中回答日を前にほぼ各社の姿勢が出揃ってきた.自動車・重電各社(日立・東芝・三菱)が早々に定昇維持を決めたのは先日触れた通り.NECが人員削減交渉を優先して定昇を維持したのは意外だったが,やはり弱電系は苦しいようで,今朝のニュースではパナソニックが定昇を維持する一方で,シャープは定昇を凍結する方針が報じられている.
"実質的な賃下げとなる「定期昇給(定昇)凍結」を提案" という報道もあり,"今春闘で大手が定昇凍結を打ち出すのは初めて"とも.ソニーと富士通あたりも今日中には報道されるだろう.
なんか用語がややこしくなっているが,以前定昇について書いた記事はこちら.ベアゼロ→定昇維持→定昇延期・凍結→定昇ゼロ→定昇マイナス,という感じで厳しくなっていくと考えればいいのだろうか.定昇マイナスはこれまでにはあまりないように見えるが,賃金表を書き換えてしまって狭義の定昇としては見えなくなっている(在級年数比例部分とか)ので,本当に下がってないかどうかはなかなかわからない.どっかにまとまった資料はないものか.
実質的な賃下げというのも微妙な表現だが,同じペースで出世している1年上の人と比較した同年給与が下がるわけだから,確かに実質的には賃下げではあるわけか.
会社がどの層を優先するかによって,取り得るオプションはいろいろあるわけだが,結局労組との交渉だと雇用確保が絶対だったりしてきた.しかも組合幹部陣を占める高卒現役層が最優先だったりするアレな優先順位だったりするので,多少全体の給与を下げて,採用を抑制しても雇用を守る,というのがこれまで,特に失なわれた×年の不況対策だったのだが,今回のNECの動きは少し方針が変わったのかな?と見えなくもない.単なる急場凌ぎの可能性もあるが…….
0 件のコメント:
コメントを投稿