バブル後入社であまり贅沢し慣れておらず,チケット手配も普通ネットだろうという一般リーマンが,そろそろいい年になってきたので作れるようになった上級カードをどう使っていくのがいいか,身の丈にあった利用方法や少し背伸びした使い方を試行錯誤してみるブログです.

2012/03/10

2012年春闘の状況:自動車・重電・NEC(!)が定昇維持

経団連が定昇凍結の可能性に言及した件については既に触れたが,この状況を受けての労使交渉が山場を向かえている.春闘は自動車,電気等の製造業から始まり,鉄道・電力といったインフラ系がそれに続くという流れになる.


さて,現時点で結果が出ているのは自動車労連.円高で苦しんでる業界ではあるが,最大の争点が定昇にある中,トヨタ・日産・ホンダ等の大手は本日,定昇維持で合意した模様.14日に向けて,一時金(ボーナス)が争点になっているようだ.既にホンダは満額で合意している.

一方で注目されるのが,各社が大幅な赤字転落に陥った電機労連だ.昨日の時点で重電3社(日立・東芝・三菱)は定昇維持の報道が出ていたが,弱電系は携帯やテレビの不審で巨額赤字を計上しており,定昇維持にすら難色を示している状況のようだ.しかしながら,NECは昨日の時点で賃金体制の維持に慎重な姿勢(≒定昇凍結)だったのが,今日,人員削減交渉を優先するために定昇維持に転じたことで,パナソニックやシャープなどの春闘交渉にも影響しそうだとの観測が出ている.

もっとも,元の記事では「人員削減など構造改革を進めるなか賃金体系のあり方を長期的に検討していく方針」ともあるので,実際に定昇部分に影響が及ぶのはこれからだとも読める.実際前の記事にも書いたが,2002年には春闘後に合意をひっくり返してパナソニック(当時松下),NEC,東芝,富士通は半年定昇を凍結したようだし,日立も賃金5%カットを実施しているようだ.
日立の春闘交渉は、経営側が定昇見直しを含む総額人件費の抑制を提案した。しかし、組合が「賃金制度の議論は春闘とは切り離すべきだ」と強く反発したため、13日の回答では定昇実施で合意している。
経営側は、今回の提案を「経営改善に向けた緊急施策」と位置づけ、組合の理解を求めたい考えだ。既に合意の定昇分が約2%の賃上げに相当するため、前年と比べた実質的な賃金カットは3%となる。「4カ月」で合意した一時金は対象に含まれない。グループ各社も同様の提案をする。
って,いろいろ詭弁にしか見えないのだけれど,どうやって組合員に説明したんだろうか.

2009年に日立,東芝,NECが半年,ソニーが1年定昇凍結した記事も発見.

しかし,課長にさえどころか,雇用確保すら困難な時代にこんなに早くなるとはね.


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