迷走が目立つシティバンク.一ヶ月前に取り上げた行政処分のリーク記事についてはその後当局側からの動きはないようだが,内々での指導を受けての動きめいたものはいくつか出ている.目立ったものとしては,先日11/1日付けでお知らせに記載されている,「ご年配のお客様に対する、投資商品の販売に関する新しいポリシーの導入について」というもの.要は70歳以上の顧客向けについてはプロファイリングや勧誘方針を慎重目に振りますよ,ということだが,「プロファイリング」とかいう言葉をそのまま使ってるあたり,どうなんだろうねという気もしたり.
10/11のブルームバーグの報道では,10月から金融商品の購入勧誘については自粛しているとの関係者2名から取っている.先日の投稿へのコメントでも指摘いただいているが,ここのところ大型キャンペーンが止まっているのもこの影響かもしれない.もっともシティバンクは年度後半はキャンペーンがもともと少ないようではあるが.
宣伝広告費はあまり絞っている気配はなく,飛行機への搭乗口でデカデカと広告ポスターが貼ってあるのはいまだによく見かける.スタンダードチャータードやHSBC等他の外資系銀行の在日支店も1000万円以上の顧客に絞り込んでしまった結果,どうも冴えない情報しか聞こえてこない中,裾野を広げてきたシティバンク(プライベートバンクを撤退せざるを得なかったため,という説もあるが)にはもうちょっと旧来型のメガバンクのサービス向上に向けた刺激としても頑張って欲しいところだ.新生銀行がもうちょっと頑張ってくれていればよかったのだが…….
全くご指摘の通りで、例年、年度後半はキャンペーンに乏しいのですが、ここまでのフルブレーキは、金融庁様へ捧ぐ「反省」ポーズです。
返信削除当然の事ながら、最高経営責任者ビクラム・パンディット氏もかなりご立腹で、シティバンクジャパンの信用を回復させるに足る良い人材を国内外で探している・・かもしれませんね。
さすがに日本はアジアの重要拠点。建て直すより他ありませんので、巨大なシティグループの本気と、3度目の行政処分を金融庁がどう下すか、今後の動きはちょっと面白いのかもしれません。