バブル後入社であまり贅沢し慣れておらず,チケット手配も普通ネットだろうという一般リーマンが,そろそろいい年になってきたので作れるようになった上級カードをどう使っていくのがいいか,身の丈にあった利用方法や少し背伸びした使い方を試行錯誤してみるブログです.

2011/11/02

野村争奪戦-煽っておいて,結論は買収成立はないだろうってさ

先日の野村證券争奪戦に関する記事がやけにアクセスを集めたので,というわけではないが,週刊ダイヤモンドの11月5日号を買ってきた.

野村證券争奪戦については6ページが割かれている.大和証券に対する株価の割安感(終値ベースでの逆転は2011/09/06が上場来初,10/04には1980年以降で最安値の261円で株式時価総額が1兆円を割り込んだ)から始まり,リーマン買収後の海外事業の苦戦について触れられている.どうやら同業他社(JPモルガン・チェース,ゴールドマン・サックス,クレディ・スイス)と比較してコスト率が倍近いということのようだ.


買収については,MUFGが野村買収に動くという噂を受け,みずほ,SMFGもMUFGに取られるぐらいなら,と検討を開始したという動きを報じている.MUFGは海外部門としてモルガン・スタンレーMUFG証券を抱えているため,旧リーマンを切り離す前提で買収を計画,みずほは証券ビジネスは丸ごと野村に任せる方向で検討しているようだ.ただ,みずほは資金力に余裕がないため,株式交換での買収を模索していると推測している.SMFGも取られるぐらいなら,と手を上げているが,本命(買収したい相手)は大和証券ではないかとの観測だ.もともと2009年まで大和証券SMBCとして提携業務を行ってきた関係であり,復縁もあるのでは?と.

いずれにせよ,「来年の金融市況の行方が,証券をめぐる綱引きの最大のポイントになる」,と言いつつ,「現状では買収成立の可能性は低いと言わざるをえない」というのはこれだけ煽っておいてどうなんだろう.全体としてはこの特集記事自体は期待外れではあったが,欧州問題の波及先として日本国債の連想売りと,震災を受けた大口融資先問題(電力会社)の記事は勉強になったので,別ポストで取り上げるかも.

2011/11/25 追記: ネットで少し関連の騒ぎがあったようなので,最近の動きをまとめてみた

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