2009年に海外留学した日本人は前年より6910人少ない5万9923人だったことが20日、文部科学省の集計で分かった。5年連続の減少で、ピークの04年と比べると約2万3千人(28%)減っている。文科省は「長引く不況と、就職活動の早期化から日本の学生の内向き志向が続いている」と分析している。
記事の元ネタは,文部科学省の「日本人の海外留学者数」及び「外国人留学生在籍状況調査」並びに「外国人留学生の10月渡日状況」についてと,日本学生支援機構の平成23年度外国人留学生在籍状況調査について-留学生受入れの概況-か.さらに文科省の調査は,経済協力開発機構(OECD)の「図表でみる教育(Education at a Glance)OECDインディケータ」がさらに元ネタになっている.
なんとなく単に大学進学率が無駄に上がっているせいで,18歳人口とかで比率出したらそれほど減ってないんじゃね?と思ってグラフ描いてみたのだが,結局人口ピークはこのグラフの立ち上がり始めるころの93年あたりでピークはその数年後になっているので,さすがにここ数年の落ち込みは18歳人口と比較しても相関しているようだ.つまり,ここ5年ぐらいは人口の落ち込みを考慮しても留学比率は下がっている.
ちなみに大学生人口はここ20年近く人口の落ち込みに比してほとんど減ってないので,従来大学に行かなかった,あるいは行けなかった層が進学することで相対的に質が悪化しているのは間違いないと思われる.
まぁ,単にここ10年ぐらいバブってただけでは,と取れなくもないので,「長引く不況と、就職活動の早期化から日本の学生の内向き志向が続いている」と言い切っちゃうのはどうかなぁとも思う.どっかの審議会とか,秋入学検討資料とを漁ればちゃんと議論されてるのかなぁ.
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