あれ?これで正答率が半分というのは…….
と,ちょっとかばい切れないかなと思いつつもいちおうもうちょい読み進んでみる.日本数学会の調査で,調査対象は大学1年生6000人.
身長を題材に平均の定義とそこから導かれる結論を求めた設問の全体の正答率は76.0%だった。東京大など最難関国立大グループの正答率は94.8%と高かったが、偏差値50以下の私立大グループは51.2%。理工系学生でも82.0%にとどまった。平均がわかっていないのではなく,分布の概念がわかってない(最頻値と中間値と平均値の違いが説明できるかどうか)ということですな.確かに由々しき事態と言えなくもないが,他の年齢層の調査と比較してみないと「ゆとり」だからどうこうという話にはならないだろう.
先日取り上げた科学知識に関する調査でも子どもの学力と比して大人の正答率は5割程度となっていることから,リテラシー的にはどっこいである可能性もある.特にマスメディア等で取り上げられる「平均」の年収やら年金受け取り額なんぞの報道を見ていると,おそらく正しく理解している人は報道側にもそれほどいない(あるいは確信犯?)とも思えるので,是非対象年齢を拡げて調査してもらいたいものだ.
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