「お客様のご意向をお伺いしながら、他行への送金等の手続きをお手伝いさせていただければ幸いです。」とあるので,事業売却ではなく,中止という判断に至った模様.顧客数が売却に足る人数ではなかったのか,抱き合せの箱物が高価過ぎたのかは不明.
これだけなら送金手数料無料で他の銀行への乗り換えまで面倒見てくれるのか,という話になる(「口座解約に伴う送金手数料は無料」という表現は微妙だけれど)のだが,問題なのは同pdf後半の想定質問集の部分.定期預金はいいのだが,問題が大きそうなのは以下の部分.
デュアルカレンシーデポジット(または、その他の仕組み預金)を持っているのですが?
• 現在お持ちのデュアルカレンシーデポジット等は、予め契約した満期までは、通常どおりお預かりします。って,今公式サイト上にあるストラクチャード預金の案内に残っているものだけでも,さらっと中途解約不可の4年満期の商品が載っている.銀行側の判断で短縮することはできるとあるが,これをそのまま4年持たれてしまうとプレミア利用のための1,000万円に加算される前提でお金を積んだ人は身動き取れずに資金をロックされてしまうわけで,これはなかなかキツい…….
あとは住宅ローン.HSBC スマート住宅ローンという商品は"「預金連動型」のローンは、所定の円普通預金と同額のローン残高には金利がかかりません。"というものだが,これも普通預金そのものは継続されるようだが,インターネットバンキングその他のサービスが停止した非常に不便なものとなってしまうわけで,それでも使い続けないといけないのはひどい.
ローンの借入残高があるのですが、それはどうなるのですか?
• 契約の条件に変更はありません。契約で定めたとおりのご返済をお願いいたします。うわぁ.
あとは海外口座連携の人も多少痛い目に逢うようだ.想定質問集にも関連質問がいくつかあがっているので,これ目当ての人も多かったのだろう.
とりあえずの教訓としては,仕組み預金は怖い,住宅ローンと組み合わせた商品もこういう状況を想定しておかないと10年単位で不便さを強いられることになりかねない.ということか.あの銀行とかその銀行とか,ただでさえ傾いているところが風評でとどめを刺され兼ねないのだが,大丈夫だろうか.
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